ハネムーンは制服を脱いで〜完結巻なのに、未完結だと思う

『ハネムーンは授業のあとで』『ハネムーンは白衣に抱かれて』の続編で完結編。両想いで心身ともに夫婦になった後は、一気にエロエロ度満開。先生だって20代半ばくらいの男盛りなんだから分からないこともないし、学校だけではなく家でも先生が教育する側で、美雨がまだ無垢な学生であることを考えれば当然のことだけど、美雨はまだ17歳の発育期なんだから、体のことも考えてあげて欲しいかも。この巻ではエロ度も増したけど、亭主関白度も半端なく増加の一途だ。

1話目で森村先生の学生時代のセフレが出てくる。当人たちは、セフレだと思っていたようだが、どうやら相手の気持ちに気づいてなかっただけで「両想い」だったらしい。女性の方はセリフでわかるし、森村先生の方はシリーズ1巻目で美雨に言った言葉がそのまま当てはまる。「下手に縛りつけて嫌われる方が怖かった」「本気で好きな女ほど臆病になる」。これが彼の恋愛に対するパターンか。それでもお互いに別の伴侶を見つけたようで、再燃することはなさそうだ。

内容については文句ないけど、終わり方には一言いいたい。高校3年生にあがる春休みに、2度目の結婚式を誰にも内緒で、二人だけでハネムーン先で挙げるのが最後なんて納得いかない。それも、夫側が勝手に企画したものだ。費用は彼持ちだし、驚かしてやろうという意図があったにしても、強引すぎる。ただ結婚式は、普通、花嫁のためであって、男性側は女性ほどやりたい人が少ないこと、森村は美雨を喜ばせるのが目的なのを考慮して、プラマイ0にしてやろう。それでも、高校卒業までまだ1年あるので、まだまだ学校にバレないよう緊張が続く。

加えて続編を期待するのは、いろいろな伏線を貼ってあるからでもある。大学進学するとなると、主婦業と受験勉強の両立させなくてはならない。森村先生の親は面白くないだろう。森村先生自身は親の会社を継がなくていいのか。それに、2巻目で森村先生は「期間限定で教師になった」とある。その期間は?美雨が高校を卒業しても教師を続けるのか? 本来なりたかった研究者の道に戻るのか。大学や就職で先生の目が美雨に届かなくなるし、美雨の視野も広がるだろう。その時、このふたりはどう変わっていくのだろう。

なにはともあれ、春休みが終わったら3年生の新学期でまた制服を着るのだから、タイトルもふさわしくない。夫婦の鮮度を落とさないために、ハネムーンは何度やってもいいけど、やっぱり最後は高校または大学卒業後に、ちゃんと招待客を呼んで結婚を公にして祝ってもらって、ハネムーンに旅立ってほしい。

ネムーンは制服を脱いで: フラワーCアルファ